2024年02月05日
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三百字小説『サッカー電撃隊』

Written By: 遠野秋彦連絡先

 198X年、サッカーチームを乗せた旅客機は墜落し、全員瀕死となった。

 そこで、サーボーグ化手術が行われ、機械が身体に埋め込まれ、電撃によって彼らは蘇った。

 無敵のサッカーチーム、サッカー電撃隊の誕生である。

 サッカー電撃隊はソ連で行われる世界大会への出場権を手にした。

 しかし、出発の日、飛行場に向かうと税関で止められた。

 「どうして出国できないんですか!」

 「君たち、共産圏への輸出が禁止されたハイテク機器だから」

(遠野秋彦・作 ©2024 TOHNO, Akihiko)

遠野秋彦